Parlayはプレゼンス情報やアベイラビリティー情報、位置情報の活用を促進する。 スケジュール管理など、個人のアベイラビリティーの確認をシステム的に行うような局面は、今後ますます増えていくと予想される。 Parlayには「Presence and Availability Management(PAM)」と呼ぶAPIが規定されている。キャリアシステムの中で、「着信可」や「話中」等々といった可用性を通知するためのものだ。これを、Parlayで取得可能なロケーション情報と結びつけて利用すると、作業者の最適配置を比較的簡単に実現できる。この種のアプリケーションは、「フィールドフォース・オートメーション」と呼ばれる。 例えば自動車の故障時に、JAFのトラックが駆けつけるシーンを想定してみよう。ロケーション情報やアベイラビリティー情報によって、顧客の携帯電話の位置や、トラック車輌の位置や稼働状態が事前に判明していれば、最も近くにいるアベイラブルなトラック車輌を簡単に探して手配できる。 このようにParlayを使用することによって、これまで人手を介して判断してきたことがらをシステムが自動的に判断し、結果・指示を電子メールやボイスメッセージで通知するといったことも、比較的簡単にできるようになる。企業のバックエンド・アプリケーションと、Parlayによって提供可能となるキャリア網内のリソース−−従来は連携できなかったこの両者を組み合わせることで、全く新しい価値を生み出すシステムが構築可能になるのだ。
5. IBMのParlay戦略と製品
パーレイグループのプレジデント(代表)は、2005年秋まで、英国IBMのジグムント・ロジンスキーが務めていた。作業部会の活動では、Web Servicesワーキンググループの発足以来、米国IBMのジョー・マッキンタイラーが座長を務めており、Web Servicesと関係の深い「Parlay-X」の仕様策定に大きく貢献してきた。こうした実績からもわかるように、IBMはパーレイグループの活動に積極的に参画している。 各メンバーミーティングで実施されるデモンストレーションや、ショーケースのプレゼンテーションにも積極的に参画し、Parlayの普及拡大に尽力している。特にダブリンとサンディエゴのミーティングでは、Parlayを使った実際の業務アプリケーションのデモを披露。会場に設置された「IBM Webshere Everyplace Server for Telecom(WES-T)」の上で稼働させ、注目を浴びた。 IBMは02年2月に香港で開催されたメンバーミーティングにおいて、最初のParlay準拠製品である「WES-T V2.0」の開発意向を表明した。WES-TはParlayクライアントとして動作するアプリケーションサーバーソフトで、図5および図6の機能を備える。こうした製品の拡充によって、Parlay/OSA APIおよびParlay-X Web Servicesの価値が、広く具現化されていくものと考える。