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インタビュー

NGN対応エッジルーターで
キャリアの競争力を高める

 

 

ジョン・コール

テラブス アジア太平洋オフィス 上級副社長

John Cole

 
キャリア向け通信機器ベンダーのテラブス(本社・米国イリノイ州)が、日本での事業展開を強化している。M&Aで獲得したエッジルーターやPONなどの最新技術と、キャリア向けビジネスの実績を、日本のNGN構築に生かしたいという。

 

テラブスはどんな企業か。

 通信事業者向けの通信機器を30年にわたり開発・提供し、大手通信キャリア400社以上に採用されている。ATMやTDM、イーサネット、IPサービス関連に実績があり、ここ3年ほどはM&Aで製品ラインアップを強化。2003年5月にはデータ通信分野のVivace Networks社を、2004年末にはPON(Passive Optical Network)を主力とするAFC(Advanced Fiber Communications)社を買収した。2005年の売上は約20億ドルで、その75%が北米。営業利益は約2億ドル。研究開発には積極的な投資を行っており、これが当社の強さの源泉である。

 
日本ではこれまで、どんな事業を展開してきたか。

 90年代半ばから、エコーキャンセラーのほか、J:COM向けに電話設備などを提供してきた。また、NTTコミュニケーションズ(NTTコム)が旧Vivace社製のデータ通信ソリューションを導入していたので、Vivaceの買収に伴い、同社も大手顧客となった。これに伴い日本のスタッフも増やした。

 

NTTコムにはどのような機器を提供しているのか。

 マルチサービス・エッジルーターの「Tellabs 8800 」だ。NTTコムはこれを使って「ギガストリーム・サービス」を実現した。

 

「8800」の特徴は何か。

 プロトコルの異なる様々な既存ネットワークをIP/イーサネット網で容易に統合できる点だ。柔軟性も高く、例えば広域イーサのサービスを、容易にレイヤ3と混在させることが可能だ。小中規模のネットワークなら、コアルータとしても使える。データ通信分野における当社の主力製品といえる。

 
日本では今後どんな事業を展開するのか。

 当面の目標は、NTTコムとのビジネスを一層発展させることだ。現在は「8800」が持つ機能のごく一部しか使われていない。これを拡張すれば、さまざな提案が可能になると思う。NTTコムでの実績を通じてNTTグループ各社、さらにはKDDIやソフトバンクにも提案を広げたい。また、携帯電話事業者向け専用のデータソリューションも用意しており、NTTドコモ、auなどに提案していきたい。

 
キャリアグレードのルーターは多数ある。テラブスの強みは何か。

 当社はエッジ領域とミッドコア領域にフォーカスし、NGN向けのユニークなルーター製品を投入している。特にATMで入ってきたトラフィックをイーサネットに変換するなどのインターワーキングは得意だ。NGNに不可欠なQoSやビリング機能を標準搭載している点でも高い評価を得ている。 もう1つ、キャリア間の競争激化により、製品コストの重要性が増している。当社はこの点を強く意識して製品開発を行っており、コスト競争力には大きな自信を持っている。

 

「8800」以外で、日本での展開が期待できる製品は何か。

 AFCが展開してきたPONだ。PONはNGNにおけるアクセス系のコンポーネントとして、この先5〜10年の間に非常に大きな投資が期待できる分野だ。北米で展開してきた製品群を、NTTのNGN向けにアレンジすることも検討中だ。また、具体的な話はできないが、G-PONの提案も行っている。当社の経験と最新技術を、NGNで先行する日本の通信事業者の競争力向上に役立てたいと考えている。


(聞き手:藤井宏治)