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インタビュー

IP時代の総合通信ベンダー目指し
日本市場ではIMSにもトライアル
 

 

 

ベニー・アインホーン

コンバース 最高マーケティング責任者(CMO)

Benny Einhorn

 
メッセージングシステムで知られるコンバースが、日本では7年ぶりとなる技術セミナーを開催した。狙いは日本市場に総合通信ベンダーとしての認識を広めるためだ。

 

今回、セミナーを開催した狙いはどこにあるのか。

 弊社は14年にわたって日本市場でのビジネスを展開し、多くの通信事業者にメッセージングとビリングソリューションをはじめとした製品を活用して戴いている。近年、当社は製品の革新と企業買収を行い、メッセージング、ビリング、コンテンツ、端末ソフトウェア、統合IPコミュニケーションの5つのドメインで、計40の製品を展開している。だが、日本で認知されているのはそのごく一部に過ぎない。今回のセミナーを通じて、新しいコンバースの姿を知って欲しいと考えたためで、実際にも多くの参加を頂き満足している。

 
最近相次いで企業を買収している。その狙いも製品ポートフォリオの拡大にあるのか。

 その通りだ。当社が従来から持っている技術と買収で獲得した技術とを組み合わせ、市場の変化に対応できる新たなソリューションを提供していきたいと考えている。
 例えば今年ポストペイドの課金ソリューションを持つキーナン(Kenan)社を買収した。われわれはキーナンの技術とコンバースのプリペイドの課金ソリューションを組み合わせて「コンバージドビリング」という新しいソリューションを提供しようとしている。これは統合等が進み複雑な通信環境になったとしても、極めて柔軟な課金システムを構築できる。
 さらにIP環境におけるアプリケーションやインフラ構築の技術を持つネットセントリックス社を買収した。これにより、IPテレビやVoIPなどの技術をわれわれが提供できるようになった。この技術を生かして、IPに対応した次世代メッセージングシステム「コンバージドメッセージング」の開発を進めている。

 

IMS技術にも注力

日本では、今後どんなソリューションに力を入れていくのか。

 特定のソリューションに限って展開するつもりはないが、今言ったコンバージドメッセージングは日本の市場にマッチしたソリューションだと思う。
 もう1つ期待しているのがコンバージドビリングだ。日本でも多彩なサービスを1つのプロバイダーが提供する傾向が強くなっている。こうなると、柔軟で洗練された課金システムが不可欠となる。
 また、この種のサービスプロバイダーにとっては、固定網と移動網を融合したサービスを提供できるFMCのソリューションが不可欠となる。当社はこれを実現するIMS技術にも力を入れている。 

 

IMSはNGNの基本技術の1つだ。この分野でもビジネスを展開していくのか。

 日本ではIMSベースのソリューションをトライアルしている。
 欧州では、T-モバイルがハンガリーで行っているIMSのトライアルシステムを受注した。T-モバイルはハンガリーでは移動体の以外にも、ケーブルテレビやISP事業にも進出している。これを統合的に運用することがこのトライアルの狙いだ。日本でのトライアルでわれわれが提供するのはアプリケーションに限定されているが、ハンガリーでは、当社はインフラを含めたトータルソリューションを提供している。

 

従来の通信事業者向けメッセージングシステムベンダーという事業フレームが大きく広がりつつある。
何をめざしているのか。

 われわれがめざしているのは、IP時代における通信事業者のニーズのすべてに応えられる「トータルソリューションベンダー」だ。


(聞き手:藤井宏治)