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インタビュー

コンバースがIMSで攻勢
豊富な製品群と日本での経験が強み

 

 

オデッド・ゴラン

日本コンバース 代表取締役社長

Oded Golan

 
国内ではSMSやボイスメールで高い実績を持つ通信事業者向けソリューションベンダーの日本コンバース。ゴラン社長は「今後は、コンテンツ配信やビリング、IMSでの成功も狙う」と意気込む。

 

コンバースの概要は。

 グローバルに通信事業者向けの高度サービスシステムを提供するソリューションベンダーだ。創業は1984年で、最初に手がけた製品はボイスメールだった。従業員数はワールドワイドで約4500名。約1600名の研究開発スタッフがおり、売上の22%をR&Dに投資している。

 同じ企業グループにはオーディオやビデオソリューションのベリント社や、SS7プロトコルスタックのウルティコム社などがおり、高い相乗効果を上げている。グループの親会社はナスダックに上場するコンバーステクノロジー社で、2005年度の連結売上高は11億9500万ドルだった。そのうち約70%を当社が稼ぎ出した。

 
「トータルコミュニケーションを提供するプロバイダー」と謳っているが、具体的にはどのような製品群を持っているのか。

 @メッセージング、Aコンテンツ配信、Bビリング(課金)の3つのカテゴリの製品を提供している。

 @では、MMS、SMS、IM、ビデオメール、ボイスメールなどのソリューションを揃えている。さらに複数の音声・データサービスを統合する次世代メッセージングプラットフォーム「InSight Open Services Environment」もある。シングルストア、オープン、IPベースという特徴を持つInSightを採用すれば、通信事業者は柔軟なサービス展開が可能だ。

 Aのコンテンツ配信は、コンテンツデリバリやサービス管理などを行うシステム群だ。発信者に送出する呼出音を加入者の好きな音楽やビデオクリップでカスタマイズするサービスや、電話帳などのデータをサーバーで保管する「ライフログ」サービス、アバターサービスなどのソリューションも提供している。

 Bのビリングは、かつてはプリペイド向けに特化していたが、05年12月にCSG社のキーナン部門を買収をしたことにより、ポストペイドもポートフォリオに加わった。また、リアルタイムに課金情報を管理・制御できる「Converged Real-Time Billing」があり、例えばネットワークに接続している最中に、親が子供の携帯電話料金の使用状況を遠隔から確認したりリチャージしたりするサービスも実現できる。

 

モバイルIMで世界シェア1位

これまでの導入実績は。

130カ国以上に500社を超える顧客を持っている。AT&Tやベルサウス、テレフォニカ、BT、フランステレコム、T-モバイルなど世界中の大手通信事業者がわれわれのソリューションを使って、サービスを展開している。ボイスメールとモバイルIM、呼出音のカスタマイズソリューションの世界シェアは第1位、SMSとプリペイド課金は第2位だ。

 

日本での実績は。

 1994年に日本法人を設立し、すでに10年以上の経験がある。国内のほとんどの通信事業者が当社のユーザーだ。

 課題を挙げるとすれば、日本では売上の比重がメッセージング分野中心になっていることだ。グローバルでは、メッセージング、コンテンツ配信、ビリングの売上構成比はほぼ均等である。われわれの実力に則した水準にこの両カテゴリを引き上げるだけでも、大きく成長できる。

 また、今後はIMS(IPマルチメディア・サブシステム)やFMC関連のソリューションに力を注いでいく。今年5月にはVoIPや映像配信のソフトウェアベンダーであるネットセントレックス社を1億6400万ドルで買収を完了し、ポートフォリオをさらに強化することができた。豊富な製品群と日本での十分な経験を持つわれわれは、NGN時代の新サービス創造に大きく貢献できるはずだ。


(聞き手:太田智晴)