NGN+S 2007 Autumn 講演抄録
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〜高まる新ビジネスへの期待感〜
コラボレーション型のNGNが 日本再生の起爆剤に
広崎 膨太郎氏
NEC キャリアネットワークビジネスユニット 取締役執行役員専務 |
「コンピューターとネットワークが密結合した新たな情報プラットフォーム」であるNGNは、企業や個人が、組織や国の枠を超えて柔軟にコラボレーションすることを可能にする。これがもたらすパラダイムシフトは新たなビジネス創出を可能にし、日本の国際競争力の向上にも寄与するはずだ。
ここではNGNを「コンピューターとネットワークが密結合した新たな情報プラットフォーム」として捉え、それが登場するに至った背景、企業の事業モデルや日本経済に及ぼす影響などについて述べて参りたいと思います。
NGNではオールIP化により過去100年以上続いた電話パラダイムからいよいよコンピューターパラダイムに本格的に転換していこうとしています。
すなわちコンピューターと親和性の高いIPをパブリックネットワークに全面的に取り入れることでコンピューター資源をフル活用したネットワーク、ネットワーク資源をフル活用したITを実現できることがNGNの重要なポイントだと考えられます。
@可変長のIPパケットによるサービス統合を実現したCPU性能の向上、AHDTVの伝送を10Mbps以下で実現した圧縮技術、Bビット単価を劇的に低減したWDMなどのイノベーションが相まって、この新しい情報パラダイムができあがりつつあるわけです。
未来学者のアルビン・トフラーが“パワーシフト”という世界的なベストセラーの中で、従来国家や企業、組織に偏在していた情報を個人が利用できるような時代が到来し、法制度、企業活動、そして産業構造までが影響を受けると予言しています。まさに今、NGNが黎明期を迎え、個人が手にする情報、知識・知恵のパワーは10年前とは比較にならない程強力なものになりつつあります。これがマッシュアップ型のアプリケーションを実現し、新たなパラダイムシフトを起こしているのです。
この変化に伴い、産業界ではこれまで企業毎に築かれてきた垂直統合型の事業モデルが業界の垣根を越えた新たな形に再編され、バリューチェーンが大きく変化する可能性が生じてきました。おそらくこれからの5年、10年は激動の時代となるでしょう。
NGNは「管理された中に自由度を取り込んだサービスネットワーク」と定義されます。すなわち、便利で快適なインターネット、安心・安全なパブリックネットワークの双方の利点を併せ持つ新しい時代の情報プラットフォームがNGNであるわけです。
さらに重要なのがNGNにおいてAPIが外部に解放されることです。これにより業界横断型の新たな産業構造の中でサービスやアプリケーションが自由に形成できるようになります。これがまさにNGNを構築する最大の狙いといえるでしょう。
NGNの登場で、企業は安全性が保証された使い勝手のよい回線を安価に入手でき、事業プロセス、経営プロセスの革新をリーズナブルなIT投資の範囲で実現できるようになります。さらに製造、物流、金融、医療、教育、環境など様々な分野でネットワーク化が進み新しいバリューチェーンが形成されることが期待されます。これがグローバルにつながって組織、国の枠を超えて企業や個人が柔軟にコラボレーションできるようになるとすれば、新規ビジネスを起こしたいというモチベーションがでてくるのは必然でしょう。
90年代、日本の情報化投資が停滞したのに対して、米国ではCRMやERP、SFAなどを急速に普及させ、80年代にジャパンアズナンバー1と言われた日本との関係を見事にひっくり返しました。
こうしたクライアントサーバーベースのコンピューターパラダイムはマニュアル社会である西欧型の業務プロセスの情報化には大変向いていたと考えられます。これに対してNGNはコラボレーション型の情報空間を作る可能性を秘めており、これをうまく使えば日本人のあうんの呼吸やチーム力などがこの新しいコンピューターパラダイム上で実現し得ると考えられます。残念ながら現在日本の国際競争力ランキングは現在20位近くと大変低迷していますが、NGNの登場を機にジャパンアズナンバー1が再生できる可能性もあるのではないでしょうか。
NECではインフラのみならず、ネットワーク監視やSaaSなど様々な面でNGNをサポートし、これを現実にしていきたいと考えております。
●お問い合わせ先
NEC キャリアネットワーク企画本部
(広報プロモーショングループ)
TEL: 03-3798-6141
URL:http://www.nec.co.jp/ngnsl/networksp.html