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NGN+S 2007 Autumn 講演抄録

〜高まる新ビジネスへの期待感〜

NGNの4つの特徴を活用し
新たなサービスを創造する
 

 

 

大木 一夫氏

NTT東日本 代表取締役副社長

 
 NTTグループは2004年11月の中期経営戦略でNGNの構想を発表いたしました。06年12月からはフィールド試験を実施、07年11月に商用サービスの概略を発表させていただいたところでございます。本日はその内容と、ここに至るまでの経緯・背景についてお話をさせていただこうと思っています。
 日本のインターネットユーザーは、携帯電話を含めてすでに1億人を突破しています。うち2700万がブロードバンドのユーザーで、その中でFTTHがすでに1000万弱、36%を占めています。来年にはADSLの加入者を超えるのではないでしょうか。
 海外でも米国でベライゾンやAT&TがFTTHに積極的に取り組んでいますが、ユーザー数は70万程度で主力は依然CATVとADSLです。欧州も光はまだこれからという状況です。料金面でも日本のブロードバンドサービスは世界をリードするところまで来ています。こうした中でインターネットトラフィックは急速に増加、利用形態も大きく変化しています。これにどう応えていくかが、通信事業者の大きなテーマとなってきています。
 ブロードバンドの登場によりサービス面でも放送と通信の融合、携帯と固定の融合といった新たな動きが生じています。インターネットの世界では、Web2.0と総称されるSNSやブログなどの利用者参加型サービス、動画交換サービスが広く利用されるようになっています。ロングテールといわれる新たなビジネスモデルも登場してきました。
 こうした中で品質、安定性、セキュリティなどインターネットでは十分対応しきれていないニーズも顕在化してきています。
 長年かけて培ってきた電話の世界とここ10年で急速に成長してきたインターネット/IP網の特徴を生かした新しいネットワークを整備することで、ユーザーの新たなニーズに応え、個人、コミュニティの豊かなコミュニケーション、新たな企業活動を実現していく。これがNTTがNGNに取り組む最も大きな狙いです。
 これを実現するためにNGNにわれわれは4つの特徴を持たせています。
 1つは品質の確保。具体的にはベストエフォートに加えて回線品質を確保した3つの優先クラスを設けています。
 2つ目はセキュリティ。回線認証によりなりすましの防止が図れるだけでなく、不正アクセス防止機能の提供も行われます。
 3つ目が信頼性。キャリアグレードの機器の導入、ネットワークの2重化、トラフィック制御システムの導入などにより実現されます。
 とりわけ重要なのが4番目のオープンなインターフェースの提供です。これによりコンテンツプロバイダーやASPなど上位レイヤを提供される方々とコラボレーションし、新しいサービスや価値を作り上げることが可能になるわけです。
 具体的なサービス内容についてお話ししましょう。
 まず、08年3月に首都圏、大阪のフィールドトライアルエリアでサービスを開始します。当初はスモールスタートですが、その後エリアを急拡大し、09年度末までに東日本エリア、2010年度中には西日本エリアを含めたBフレッツの提供エリア全域でNGNを利用できるようにしていきます。
 サービスメニューについては、現在Bフレッツで提供しているサービスについてはすべて同一レベルのメニューを用意します。加えてQoSが確保された新サービスとして、高品質なIP電話やハイビジョン、標準テレビ画質のテレビ電話がひかり電話のメニューとして提供されます。また、地上デジタル放送の再送信も帯域確保型で提供され、さらにユニキャストにも帯域確保型のメニューが追加されます。
 イーササービスについては東京のフィールドトライアルエリアでスタート、第2四半期からは全国の主要都市で利用可能になります。その後は企業のニーズに即応する形でエリアの拡大を進めていきます。現在のサービスは県内だけですがNGNでは県間を含めたエンド・エンドでのサービスを提供する計画です。
 具体的な料金はまだ申し上げられませんが、基本的には現在Bフレッツ上で提供しているサービスについては同一、同等の水準で、QoSのような新サービスについては付加料金をいただく形で最終的な詰めをしているところです。
 既存の地域IP網/ひかり電話網とはオーバーレイで整備することになるので、できるだけ早期にマイグレーションを図っていきたいと考えています。
 私どもは先ほど述べた、NGNの4つの特徴を最大限に活用し、多くの方々と協力して新たなサービス、アプリケーションを作り上げてまいります。

 

NGN+S 2007 Autumn 講演抄録